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賛育会はなぜ100周年に向けて歩みを進められるのでしょう?
賛育会を知る誰もが挙げてくださる理由があります。
それは、「人」
誕生まもない大正時代から現在に至るまで、「隣人愛の実践」を共通の使命とする職員と賛育会の働きをいつも見守り、応援して下さる多くの方々の存在にほかなりません。
賛育会に関わる人々の「人財エピソード」を少しだけご紹介します。

最後に訪問したS様

清風園 施設長 遠藤 仙子

清風園 施設長 遠藤 仙子私は2009年の1月で、10年余りに及ぶ訪問看護ステーション清風園での訪問看護業務に終止符を打ちました。その最後の訪問は、1月末S様でした。彼女は筋委縮性側策硬化症で、私たちは6年前から訪問していました。

筋委縮性側策硬化症は、全身の筋肉が委縮して最後は呼吸筋も麻痺してしまう難病です。最初の頃は身の周りのことはできていましたが、次第に病状が進行し、胃ろう栄養や排泄、入浴等の介助が必要になってきました。S様は、「排泄はトイレで、入浴は浴室で」という希望だったので、立位がとれない彼女の願いを叶えるために、ヘルパーとの2人体制を組んで訪問していました。次第に口での会話もできなくなっていて、「レッツチャット」という文字盤を使っていたのですが、シャワー浴中はそれが使えないため、コミュニケーションには時間がかかりました。

私の最後の訪問となった1月26日も、いつもと同じように排泄とシャワー浴の介助が中心でした。その日は看護師の1人が体調不良で休んだので、訪問できる人がいないからと、急遽私がピンチヒッターになったのです。前年の4月より実際の訪問から遠ざかっていたので、S様の訪問は実に10カ月ぶりでした。長いブランクがあっての訪問だったので、きちんとケアができるか不安はありました。でも、訪問した私にS様は本当に懐かしそうな笑顔を見せ、その笑顔は「信頼しているよ。任せたよ」と言っているようで、私も「大丈夫、任せてね」というつもりの笑顔を返しました。

頭の支え方、湯の温度、洗顔フォームの泡の具合等、負担を最小限にするように、途中で呼吸停止することのないように細心の注意を払いました。「あ・うん」の呼吸というのか、「レッツチャット」がなくても意思の疎通がスムーズにできたように思っています。無事に終了した時はホッとして、全身の力が抜けるようでした。

仕事をやり終えた満足感一杯でS様宅を後にしましたが、その3カ月後に突然の訃報でした。まだ60歳でした。1月に精一杯訪問看護をした記憶が蘇ってきて、あの時急遽私に訪問が回ってきたのは、神様の巡り合わせだったのかなと思いました。仲間とともに弔問に訪れた時の彼女の顔は、息を呑むような美しさでした。

「排泄はトイレで、入浴は浴室で」との意思を最後まで貫いたS様でしたが、叶わぬこともあったかもしれません。でも、希望は叶えるものだということを教わったような気がしています。あれから大分たちますが、今頃は天国で、大好きだった「笑点」を見て笑っているでしょうか。

ボランティアの場をマイホームはるみに求めて

長島先生私たちの運営する施設には、多くのボランティアの方の支えがあります。 実にさまざまな方が皆様それぞれの意志でボランティアとして関わってくださっています。中には、職員との出会いがきっかけになった方もいらっしゃいます。

マイホームはるみの長島医師のメッセージです。
「昨春から毎週1回特養利用者の入浴後の整髪サービスを担当されていますボランティアのMさんは、40年前に大学で私が手術した患者さんであり、その後私が勤務した賛育会病院を訪ねてお産をされ、そのお子さんも成長され時間の余裕も生まれた今春よりボランティアを志し、私の所在を調べて下さり、マイホームはるみに浦安より来ていただいていることを知りました。このことを私はとても嬉しく思いますとともに、賛育会病院にお世話になったことへの感謝の気持ちでボランティアをして下さることを、是非紹介させていただきたいと思いました」

そのようなお一人からいただいたお手紙をご紹介します。

ボランティアのM様のお手紙
私が長島先生に初めてお目にかかったのは遥か昔、先生が東京医科歯科大学付属病院に勤務されていて、私が虫垂炎で入院手術の際に執刀して下さった時のことです。その折の先生の患者に接するお心配りに、初めての入院生活の私にとっては大変心強く安心した思い出がございます。その後、先生が賛育会病院にご勤務されていることを知り、若し私が子供を出産する時には先生がいらっしゃるところと勝手に思い込んでおりました。長男の出産は賛育会病院でお世話になりましたが、その時には先生はいらっしゃいませんでした。(米国留学中)

その後、新聞記事で大変困難な手術を成功なさったことを知り、益々ご活躍のご様子に感動したことを覚えております。その後数十年がたち、今度は次世代の家族の母親になるものが高齢出産のため、若し何かの折に先生にお会いすることが出来たらと勝手にご消息を探させていただきました。併せて私事ですが、昨年迄仕事をしておりましたが家にいるようになり、何か私にできることがあればと思い、こちらの場所を知ることとなりました。ほんの短い時間でお役に立っているとはとても思えませんが、現在週1回伺っております。
何十年も時がたってこのような形でお目にかかれたこと、大変光栄に存じております。



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