HOME>法人のご案内>事業・決算報告2004年度 事業報告・決算報告>2004年度 経営方針
●2004年度 経営方針

年度経営方針に基づき2004年度は次のとおり各事業を進めてまいりました。医療・福祉制度上の大きな変更もなく制度面では安定した年でしたが、2006年度に実施される介護保険制度大幅見直し、公設施設への指定管理者制度導入を前にしてその準備に力を注いだ1年でもありました。

1. 医療事業においては、入・通院患者延べ数が対前年度比1.3%増加いたしました。福祉事業においては、入所利用者延べ数は前年度比0.5%の減、在宅部門の利用者延べ数は対前年度比3.6%増加いたしました。一方、医療・福祉全体を通して業務内容の見直しと整備・サービスの改善等のため、職員数が対前年度末比1.7%増加いたしました。その結果、人件費と経費等の支出増加を避けられず、当期活動収支差額は対前年度比20.5%減の300百万円となりました。詳細については会計報告にて報告いたします。

2. 本年度は理事および監事の改選期であり、次期役員候補者選考委員会から提出された候補者名簿に基づき5月評議員会において役員が選任されました。定款細則に定める役員定年により、徳久俊彦理事長、大場敏治監事のお2人が、また、都合により菅野好彦監事がご退任され、後任には、堀建二氏(電気通信大学知的財産本部副本部長)が理事に、長島章氏(日産化学工業株式会社副社長)、秋山胖氏(文教大学人間科学部教授)が監事に選任されました。なお、その他の理事は再選されました。役員は7月1日付で就任し、理事の互選により橋本章理事が第10代理事長に選任されました。常務理事には古田和彦理事が再任されました。徳久前理事長は名誉理事に、また、徳久氏を含むご退任の3名の方には顧問にご就任いただきました。

施設長評議員の秋重殉氏退職に伴い、マイホーム新川施設長の並木信一氏が補充選任され10月1日付で評議員に就任いたしました。


3. 主要事業計画

1.賛育会病院外来棟の増改築工事は、2003年6月18日に起工式を行い、地下1階地上6階建(建築面積 344.65平方米、延べ面積2,190.18平方米)の新外来棟(東館)の建設を進めてきましたが、ほぼ予定通りに工事は進捗し5月29日に落成式を行い、6月1日から新棟において外来診療を始めることができました。引き続き既存の外来棟(西館)改築に着手し、10月末にはすべて完了いたしました。この機会に新しく設置導入した磁気共鳴画像診断装置(MRI)も11月から稼動しております。

2.相良清風園の施設増設計画については、相良町との連携のもと30床増の施設整備構想を持ち静岡県と協議をしてきましたが、隣地(農地耕作者)地権者の同意を得ることができず、先送りになりました。次年度以降の対応について従来どおり相良町当局と十分打合せながら進めますが、増床が実施されなくても安定した経営ができるよう施設運営体制の整備を進めます。

3.公設の受託施設として、墨田区立のはなみずきホーム、たちばなホーム、中央区立のマイホームはるみ、マイホーム新川を経営しておりますが、これらの公設施設には2006年度以降は地方自治法の一部改正により指定管理者制度が導入されます。設置者である墨田区・中央区はそれに基づき施設運営を委託する社会福祉法人等事業者を選定することになります。この場合、従来のように区と法人が委託契約関係であることを前提とした区当局との次年度計画の作成交渉を行うのではなく、区が出す公募条件に合致する事業計画書を提出した事業者が選定されることと区議会での議決が必要になります。賛育会がこれら公設施設の管理者に選定されるためには、サービス・運営経費の両面において信頼され選ばれ得る施設運営計画を求められており、2005年度早々には選定基準に適う提案内容を取りまとめられるよう鋭意検討を進めてまいります。

4.東京清風園の事業規模を含めた将来構想の検討については、措置制度から介護保険制度への変更に伴う東京都の3年間の有期限補助とされていた小規模特養に対する経営支援補助金が、5年目である本年度も交付されたことに併せ、懸命の経営努力の結果、本年度の事業活動収支差額は黒字決算とすることができました。しかし、補助金が一切なくなった場合、現状の介護保険では収支均衡させることはきわめて難しい状況ですので、引き続き介護保険制度の見直しの中で新しく検討されている小規模多機能施設への転換等を含め中長期にわたる将来計画を検討してまいります。

5.軽費老人ホームB型清林ハイツの事業転換については、現建物の改修による転換を行うか、或いは建物を新築して転換するか等の方法について東京都と相談をしながら検討しておりますが、転換に伴って発生する入居者の移行措置が問題となりますので、引き続き新規利用者の受け入れを停止し変化に対応できるようにしております。

6.太平4丁目再開発地区への対応については、開発計画の進捗状況を見ながら慎重に対処いたしますが、現在のところ開発地域内に拠点を持つ可能性はないと思われます。

4. 重点目標

1.複数施設を運営する法人の特質を活かし経営効率を高めることについては、大型備品の共同購入を法人全体で一部進めたことと、内部に価格情報ホームページを立ち上げ施設ごとの経費比較により日用品のコスト削減を図ることができました。また、監査室により定期的に内部監査を実施し、会計業務等の統一的対処を図りました。事業所内事務の一元的運用については、豊野事業所以外では進展がありませんでした。

2.情報の開示については、利用者・患者への契約内容の明示、診療・介護内容の開示、ホームページによる事業活動・施設紹介、事業・会計報告の公開等引き続き実施いたしました。職員に対するパソコン等活用による情報環境の整備を順次進めており、施設内における記録の共有等については進展がありましたが、法人全体情報の共有化・徹底については不十分な結果となりました。

3.職員の育成については、年間計画に従い実施いたしました。特に節目となる4級昇格時、7級昇格時研修の内容を充実させたほか、業務の基礎知識を単位ごとに取得していく単位制研修をすべての職員が計画的に全科目受講できる体制で実施いたしました。また、職種別研修として昨年に引き続き介護職研修を実施いたしました。本年新しく職員応募論文の優秀作等の業務改善等研究論文発表会を創立記念日にあわせて実施し、研究の成果を広く共有することができました。

4.サービスの質の向上をはかることについては、第三者機関による評価を受け入れることを進めてきましたが、東京墨田、東京中央、東京町田の各事業所の特養・高齢者在宅サービスセンター・グループホーム・ヘルパーステーションの複数施設において実施し、おおむね良好との評価を得ております。また、賛育会病院は1年間の準備期間を経て2月に病院機能評価を受審いたしました。その審査結果は次年度に通知されることになっております。なお、業務の標準化を指向するISO9001認証取得については検討に至りませんでした。

5.地域活動の広がりと深化については、各施設とも、ボランティアの受け入れ、健康講座等の開講、町内会活動等を通して地域住民との関係深化に努めました。また、池新田デイサービスセンターにおいて要介護非認定高齢者を参加者とする介護保険外のデイサービス「ゆめゆめサロン」を始めております。

6.中長期計画の策定については、本年度進めることはできませんでした。次年度の課題といたします。

7.事業計画・予算策定の精度を高め、計画に沿った運営と問題の早期発見・迅速な対応を図ることについては、前年度と比較して精度が高まってきておりますが、なお一層努力し速やかな対策を講ずることができるよう努めてまいります。

8.職能資格制度の安定的運用については、2004年度にもその一部を賛育会の実情に合わせて改定し、より円滑な運用を図りました。なお、2000年4月に導入した新しい就業規則・賃金規程等について、豊野事業所労働組合が2001年3月末に長野県労働委員会に不利益変更であると提訴を行ったことから、4年に亘り審問が続けられてきましたが1月の第29回審問で結審いたしました。まもなく長野県労働委員会の命令が出ることになりますが、社会福祉構造改革に合わせて導入した賛育会の人事制度は他の法人に先駆けて取り組んでいるものであり、賛育会の主旨が認められるものと確信しております。

5. その他

1.9月8日(水)午後1時55分から3時15分の間、マイホームはるみに天皇・皇后両陛下のご視察がありました。毎年、敬老の日がある9月に両陛下は施設へのご視察を行っておられますが、本年はマイホームはるみが選ばれました。当日は、説明・案内を藤井施設長が担当し、橋本理事長、矢田中央区長、押田中央区議会議長、中村厚生労働省老健局長、幸田東京都福祉保健局長が随行いたしました。ご視察は、施設概要の説明の後、4階でデイサービスの活動状況をご覧になり、参加者一人ひとりに声をかけられました。次いで、2階の特養で入所者と同様に懇談され、最後に、理事長・施設長・中央区長・中央区議会議長と親しく懇談されました。
ご視察に先立ち、8月26日(木)賛育会、厚生労働省、宮内庁、皇宮警察、警視庁、月島警察署、臨港消防署、東京都、中央区の関係者による打合せを行い、それ以降何度かの打合せを重ね、無事終了することができました。なお、9月14日(火)に理事長が皇居に伺いお礼の記帳を行いました。

2.2006年度からの介護保険制度改定(2005年10月一部改定)に対処するため、変更内容の確認、予想される影響の検討、そして各施設での適正な対応の準備のために介護保険対策プロジェクトを立ち上げ備えております。

以上が2004年度事業についての概要報告です。
詳細につきましては、別途事業報告・決算報告書を作成しておりますので、閲覧をご希望の方はお申し出下さい。

お問い合わせ先 : 社会福祉法人 賛育会 法人事務局


HOME求人のご案内事業のご案内法人のご案内話題と情報お問い合わせサイトマップ

社会福祉法人 賛育会
〒130-0012 東京都墨田区太平3丁目17番8号
TEL:03-3622-7614 FAX:03-3829-2302
Copyright (C) San-ikukai. All Rights Reserved.
個人情報保護について
苦情等のご相談について