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●2007年度 経営方針

中期3ヵ年計画の第2年度として定められた2007年度経営方針に基づき、当期の各事業を進めてきました。具体的には利用者サービスの向上と効率的事業運営を目指し、その取り組みに努めてきました。以下、ご報告申し上げます。

T. 概況
1. 医療事業においては、入院・外来患者延べ数が前年比大幅減となりましたが、賛育会病院での分娩数の増加のため医業収益全体では増収に、また、高齢者福祉事業においては居宅系事業の利用率が向上したため増収になり、事業活動収入は前年比2億59百万円増加しました。一方、医師、看護師、介護職員確保のための費用、減価償却引当基準変更による引当増等により事業活動支出が前年比1億75百万円増加しました。その結果、経常収支差額は前年比77百万円増の2億52百万円となりました。しかし、過年度における介護保険過誤請求分の返納、未収金重複計上修正のための特別損失を計上したため、当期活動収支差額は前年比1百万円増の1億72百万円となりました。詳細は会計報告でご報告いたします。

2. 本年度は評議員の改選期であり、5月開催の第2回理事会において評議員が選任されました。定款細則に定める定年により立浪日郎氏が、都合により二神康郎氏、日比野正明氏、中村民男氏、並木信一氏がご退任になり、後任には、大屋善次郎氏(東京都墨田区民生・児童委員)、青本健作氏(三井物産株式会社顧問)、横倉正義氏(社会福祉法人滝乃川学園理事長)、戒能信生氏(日本キリスト教団東駒形教会牧師)、繁田正人氏(マイホーム新川施設長)が選任されました。なお、その他の方々は再任されましたが伊原晴美氏(賛育会病院看護部長)が退職のため3月31日付で退任、後任には横山ちさ江氏(賛育会病院看護部長)が選任され、4月1日に就任します。任期は2009年6月30日までです。
また、新堀邦司理事から辞任申し出があり、後任の理事に山田公平氏(日本YMCA同盟総主事)が選任され、11月18日付で就任しました。任期は残任期間の2008年6月30日までです。


3. 地域との共生を図り、地域から求められ必要とされる活動を推進する地域活動計画

1.前年度改定された医療保険・介護保険制度に意図されたサービスの深化に努めました。医療においては、周辺病院の産科縮小のなか賛育会病院における妊産婦の大幅受け入れ、豊野病院における重度患者の受け入れを進めました。また、高齢者福祉では利用者個々人の状態に応じた個別対応、介護予防事業、地域包括支援センターの活動、保険外事業として1人暮らしの食事と見守りを行う配食サービスのいずれにおいても質量ともに拡充深化することができました。

2.病院・施設を地域福祉の拠点とする活動については、地域防災訓練や夏祭りなど近隣地域行事・活動への参加、介護・保健教室の開催、施設の祭り・バザー・見学会などの施設開放や行事・活動への近隣住民の参加の促進、地域の大学との連携などを進め、地域との関係強化を年毎に積み上げてきています。

3.賛育会施設間の連携、医療と福祉との連携については、墨田・町田・豊野事業所における施設と訪問看護事業・訪問介護事業の連携によりきめ細かなサービスの提供を進めることができました。

4.地域活動・業務改善の実践等活動成果を地域に発信することについては、創立90周年式典に続く論文発表会を、地域自治会・地域の福祉関係者・教育関係者等に公開し、その成果を発表することができました。

5.賛育会病院健康管理クリニックの拡充移転については予定どおり実行し、6月から受診環境の改善を図ることができました。

4. サービスの質の向上に資するための人事計画

1.人材育成・開発の基本である研修については年間計画に従い滞りなく法人・事業所・施設において実施しました。殊に、管理職能層である7級昇格者研修を実施したこと、各施設の勉強会に他施設から講師が派遣され問題の共有と相互触発を図ることができたこと、職種別研修の範囲が広がったことは評価されるべきことでした。しかし、課題としております非常勤職員の研修については一部の施設での試行的取り組みがあったものの全体としては今後の課題となりました。

2.職員援助の一方法として、10月から職員とその家族が利用できるメンタルヘルスに関する外部相談窓口を開設するなど職員定着率の向上に努めた結果、前年比退職者数を15%減少させ目標を達成することができました。

3.景気の回復とともに看護・介護に関わる人材の確保がますます厳しくなってきていますので、採用関連経費を増額し職員の確保に努めました。法人事務局が中心となって進めた2008年度新卒採用については目標30名を上回り41名採用することができました。しかし、中途採用は応募者そのものが少なく厳しい状況となっています。

4.職能資格制度を中核とする人事制度の一部見直しについては、職能資格制度委員会において検討を進めてきましたが、職群制度の見直しとそれに伴う賃金制度の見直しがあるため慎重に検討を進めています。

5. 適切な事業サービスを展開するための組織管理計画

1.東京清風園と法人事務局においてISO9001の認証取得を行うことについては、前年度から準備を進め9月20日付で認証されました。先ずは認証施設において利用者サービスと施設管理両面における質の維持・改善に努めており、業務改善提案が出される等着実に成果が認められています。また、その他の施設においても第三者評価機関による評価の受審を行い、サービス内容の向上に努めました。

2.看護・介護における事故については、当期においても死亡にいたる事故はありませんでした。しかし、事故総数を前年比5%以上減少させる目標については、事故事例・再発防止研究会、事故対策勉強会を開催し事故対策の深化に努めましたが、要介護度の高い利用者が増えていることから、転倒・転落による骨折が多発しており、目標を達成することはできませんでした。

3.本年度から情報安全管理規程、同要綱を施行し、情報の漏洩の防止と情報の適正な活用、情報管理の基準を規定しました。先ずは、規定されている内容の周知徹底を図ることを当面の目標として活動を展開しています。

4.会計システムの安定した運用については、年間を通して経理担当者への育成指導に努め、所期の成果を挙げることができました。

5.個人情報の保護とその開示、苦情・要望への対応については、それぞれ適切に対応すると共に誠実に説明責任を果たしました。また、関係諸法令・社会的ルールの遵守においても適切に対処いたしました。

6.経営情報・施設情報の公開については賛育会ニュース、施設広報紙、ホームページ等により進めました。また、賛育会への理解と賛同を得るための活動の強化を図るため「賛育会サポート委員会」を発足しました。

7.大規模災害発生時の勤務時間外における職員行動基準を作成し、何を優先して行動すべきか、また、混乱の中での施設との連絡手段・方法についてルールを定めました。今後、施設ごとに作成されている勤務中の行動基準の統一や賛育会全体の災害時体制など、必要な対応基準を順次整備していきます。

8.7月6日、7日に一泊で役員・職員協議会を開催し、2006年、社会福祉法人経営研究会(全国社会福祉協議会)が取りまとめた「社会福祉法人経営の現状と課題について」の内容の確認、賛育会の現状と中期3カ年計画等の課題について協議しました。医療・福祉の諸制度が刻々変化する中、取り組むべき課題は数多くありますので、今後とも協議検討の機会を持ち、進むべき方向を明らかにできるよう努力いたします。

6. 経営基盤の強化・確立を図るための財務計画

1.経営基盤の安定強化を図り、将来発生する設備投資を可能にするために必要な経常収支差額を確保することについては、予定どおりの数字を確保することができました。詳細は会計報告のとおりです。また、設備資金・長期運営資金借入金返済も計画どおり進めることができました。

2.法人全体や施設間連携協力による共同購入については、都内の福祉施設がおむつの購入を一括して行う合意ができ、次年度実行することになります。また、業務委託についても一部の施設で見直しが図られました。しかし、諸物価高騰もあり、管理可能経費5%削減は達成できませんでした。

7. 年度を越えて検討を要する中・長期計画

1.新しく着手する保育事業については、母体となるマンション工事の開始が遅れ、開設は当初予定から1年遅れの2011年4月となります。施設の概要について協議を進めました。

2.墨田区における地域福祉サービスの中核施設として東京清風園を位置づけ、将来、施設の増床移転を図る方向で計画化する検討を開始しました。

3.賛育会病院外来棟西館改築について検討を始めています。また、その一環として四ツ目通り沿いの土地94uを取得しました。

4.豊野病院事業転換については、厚生労働省等から頻繁に発せられる療養病床廃止・転換に関する情報の収集にとどまりました。

5.清林ハイツの転換検討については進展がありませんでした。

6.開設10年を迎えた第二清風園の大規模改修工事を実施しました。

8. その他

1.3月15日に賛育会創立90周年記念の諸行事を行うことができました。例年同様創立記念礼拝・式典、論文発表会、感謝会を持ちましたが、例年参加の理事・評議員・顧問・永年勤続表彰者・論文入選者に加えて、本年は墨田区長、すみだ医師会、東京都社会福祉協議会高齢者施設福祉部会、地域自治会、元職員の皆さんもご参加くださり、総勢208名で祝うことができました。また、このときに創立90周年にいたる15年間の記録をまとめた記録集「賛育会のあゆみ」、当会第6代理事長の駿河敬次郎先生が賛育会病院外科部長として働かれた時代の思い出をまとめられた「賛育会創立90周年を迎えて」、賛育会病院緩和ケア病棟開設10周年記念誌「下町のホスピス」が発行され、配布することができました。

2.4月23日付で豊野労働組合役員3名が個人の資格により、賛育会に対し損害賠償請求を長野地方裁判所へ提訴しました。内容は新人事制度導入による賃金体系変更のため従前の体系と比較し、減額となる賃金と弁護士費用3名合わせて461万5956円(2004〜2006年度の3年分)の損害賠償請求です。第1回口頭弁論が5月31日に開かれ、以降裁判の場で争うことになりました。

3.7月16日発生した新潟県中越沖地震により、豊野地域は震度5弱の揺れがあり、豊野事業所の建物にクラック等の被害が発生しましたが、幸い、患者・利用者・職員に被害はありませんでした。なお、建物の応急修理は行いましたが、本格的な修復工事が必要になっています。

以上、2007年度事業についての概要報告でございます。
詳細につきましては、別途事業報告・決算報告書を作成しておりますので、閲覧をご希望の方はお申し出下さい。

お問い合わせ先 : 社会福祉法人 賛育会 法人事務局


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