2025年度 事業報告
中期3ヵ年計画の2年目となる2025年度も、賛育会憲章の精神の実践に努める役職員や関係者の努力と多くの方々のお支えによりまして、医療・福祉サービスの提供、新病院・新施設構想の推進、「赤ちゃんのいのちを守るプロジェクト」を通して、地域の人々とともに生きる働きを実践できましたことに感謝いたします。事業方針に沿って概況を報告いたします。
年間聖句
「確かに未来はある あなたの希望が断たれることはない。」
(旧約聖書 箴言 23章18節)
Ⅰ. 運営体制
1. 評議員
「評議員選任・解任委員会」において次の方々が評議員に選任されました。
(12名:任期2025年6月21日~2029年6月定時評議員会)
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- 酒井 薫
- 竹佐古真希
- 板崎 淑子
- 坂野 修一
- 星地亜都司
- 杉村 聡
- 野村 周央
- 星野 太郎
- 川島 克之
- 田宮 一茂
- 横井 伸夫
- 大石 幸
2. 理事・監事
「定時評議員会」において次の方々が役員に選出され、「第2回理事会」において、理事長及び常務理事が選出されました。
(理事8名・監事3名:任期2025年6月21日~2027年6月定時評議員会)
- 理事長
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- 平野 昭宏
- 常務理事
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- 中村 基信
- 理事
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- 髙倉 鉄夫
- 島田 茂
- 塚本 文武
- 賀藤 均
- 森 佐知子
- 赤荻 佐和
- 監事
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- 弥永 真生
- 田口 努
- 栄畑 潤
Ⅱ. 2025年度運営方針の概況
1. 知恵を育む:安全で質の高いサービスを継続し、地域ニーズに対応できる職員を育成する。
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安全で質の高いサービスを提供する。
- ①安全で質の高い医療を提供するとともに予防医療の充実に取り組む。
- ②認知症ケア・持ち上げない介護・看取りケアの充実に加えて、ICTを活用した生産性の向上(業務改善)に取り組み、利用者中心の介護を実践、継続する。
- ③キリスト教保育を通して人を大切にする心を育て、保育の質の向上に取り組む。
- ④医療と福祉の連携を強化し、地域包括ケアシステムを推進する。
- ⑤患者・利用者の尊厳を守り、権利擁護と虐待防止への取り組みを更に強化する。
- ⑥委員会を通して感染や事故等の予防と対策、BCP等、リスク管理を継続する。
- 医療事業は、賛育会病院が安全対策、感染対策と在宅医療を強化するとともに医療提供体制や設備機器を見直しながら医療サービスを提供した。高次救急病院との連携も深め、定期的に地域連携交流会を実施し、地域医療の質向上と地域包括ケアを推進した。病室改修や無痛分娩周知、近隣クリニックへの営業により、分娩数は前年比約2割増加したが、入退院管理強化に取り組んだ入院患者や外来患者、健康管理クリニックの利用者は前年並みとなった。賛育会病院とは別に小児の発達障害の相談やリハビリのための小児発達支援専門クリニックの次年度開設準備を進めた。
賛育会クリニックは外来患者が微減したが、訪問診療、校医や産業医の派遣、予防接種等を継続した。 - 高齢者介護事業は、介護、看護、相談員等の8つの職種別担当者会及びデイサービス他の5つの事業別担当者からの提案を通してサービス向上とIT化を進めた。「持ち上げない介護研究発表会2025」の開催、看取りケア等についても学びと実践を継続した。感染症対策の強化や介護事故の施設と法人委員会での検証、再発防止策を法人全体で徹底した。「虐待の芽チェックリスト」を用いてケアを検証、分析し、権利擁護を強化した。
- 保育事業は、主任会議、リーダー会議で園児の情報を共有し、個別保育に活かすとともに食育や季節行事、礼拝、キャンプ、賛育会病院助産師によるいのちの授業等を通していのちや仲間を大切にする保育を行った。とうきょうすくわくプログラムを利用して非認知能力を育む保育を行った。
- 事故対策、権利擁護等、7つのリスクマネジメント委員会を通して事例検証や事故発生時の対応研修等、再発防止策の周知を徹底した。
- 高齢者介護施設の感染対策について、賛育会病院感染担当者が検証・指導を行っている他、医療施設から福祉施設、福祉施設から医療施設への介護職・看護職の人事異動により、各施設の介護・医療サービスの向上に取り組んだ。
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出生児の遺棄・虐待等を防ぎ、幼いいのちを守る活動を強化するため、法人が一丸となって「赤ちゃんのいのちを守るプロジェクト」に取り組む。
- ①「赤ちゃんのいのちを守るプロジェクト」を推進する。
- ②プロジェクトを実行するために必要な他法人、施設、機関との連携を構築・強化する。
- ③プロジェクトについて学びを深め、目的を共有し、発信する。
- 妊娠したかもSOS賛育会に加えて2025年3月31日から賛育会病院で内密出産とベビーバスケット(BB)を開始し、利用を受け入れ、関係機関と連携して母子のいのちに寄り添った。
- 東京都、墨田区、医療機関、福祉施設、YMCA、YWCA、キリスト教団体等と連携、情報共有をしながら3事業を運営するとともに役職員の勉強会の他、関係職員によるドイツと韓国の視察研修や有識者会議での事業検証、報告を通して制度作りの発信も検討した。
- プロジェクトの目的や事業についてホームページやパンフレット等で発信し、支援者からの寄付を運営費に用いている。次年度上半期には事業・決算報告をする予定。
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職員の確保と育成に努める。
- ①採用活動を強化するとともに、教育機関等と協力して実習生やインターンシップ・学生ボランティアを募集・受け入れし、職員を確保する。
- ②賛育会憲章やクレドの周知を通して隣人愛を実践する職員を育てる。
- ③人材育成計画(資格取得支援)や人事・賃金制度を継続して、職員の育成と処遇の向上に取り組む。
- ④SEAP(調査研究・実践事例発表会)や他機関が実施する研究発表会や講習会等に積極的に参加し、サービス検証と学びを通してサービスの質の向上と職員の育成を強化する。
- 採用ホームページ、LINE、就職フェア、インターンシップ、学校訪問、施設見学、ボランティア体験等さまざまな媒体・機会を活用して採用活動を実施したが、次年度新卒採用者は前年比3割減(特に介護員は7割減)となった。減員分は中途採用者と派遣職員を採用した。
- 医療、福祉ともに資格取得支援を継続し、実習生の受け入れと留学生支援も強化した。階層別研修、役割強化研修、事業別・職種別研修をハイブリッドで実施し、職員の育成に取り組んでいる。
- SEAPは6事業所の事前審査を経た9作品が発表され、はなみずきホームの看取りを関する作品が最優秀賞を獲得した。
- 医療職による学会発表を促進した他、「アクティブ福祉in東京」等、各市区町村や関係団体で開催された福祉・医療の研究発表会への発表を推進し、複数の作品を発表した。
- ミッションサポート推進コア会議において、各事業所で実施しているクレド推進の取り組みを共有し、各事業所のサービス向上や地域活動に活かした。
- ダイバーシティ研修を実施し、外国籍職員の働きやすい環境づくりも進めた。
2.体力づくり:新病院・新施設構想を進め、安定した法人運営を実現する。
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新病院・新施設構想を着実に遂行する。
- ①隣人愛の実践という理念に基づいて、患者のいのちとご利用者の生活を大切にする新病院・新施設構想を計画・実行する。
- ②地域住民、墨田区、関係団体、職員等の声を取り入れ、医療と福祉が連携した地域包括ケアシステムを実践できる新病院・新施設を計画・実行する。
- ③新病院・新施設構想を実現するための資金計画、返済計画の着実な実現に努める。
- ④新病院・新施設構想を実現するための組織・診療体制を強化し、経営の安定を図る。
- 地域住民や墨田区、職員の声を取り入れ、建築コストなどを見直して、2025年3月から旧立花中学校跡地に医療と福祉が連携した地域包括ケアシステムの新拠点作りの建築を開始した。
- 賛育会病院は医師や看護体制が整わずに計画していた病棟開設の遅れ、施設の老朽化による修繕増もあったが、経費削減への取り組みや地域医療交流会、施設訪問等によって外来・入院患者・分娩数増を図り、事業収支は予算を達成した。
- 太平地区外来棟・入院棟全体の老朽化に伴う建て替えを含む将来構想について、検討を開始した。
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組織・運営体制を見直し、法令順守の徹底と経営の改善・安定化に努める。
- ①評議員会、理事会を中心とした運営に基づき、ガバナンスを強化する。
- ②内部統制、会計等の監査を継続し、経営改善と法令順守を徹底する。
- ③地域事業所・委員会・担当者会・プロジェクトの役割と権限を明確にし、迅速な意思決定と柔軟な組織運営を行う。
- ④地域事業所単位での経営責任体制を継続し、全事業の月次予算管理を徹底し、経常増減差額予算を達成する。
- ⑤予算計画に基づいた設備投資と資金借入、返済を確実に実行する。
- ⑥施設、医療連携室、地域包括支援センター、ご意見箱等に寄せられる相談やご意見に対応し、必要とされる新たなサービスや事業を検討する。
- 財務に加えて、運営の内部監査を経営委員が中心となって実施した。また、都市区町村による実地検査を受検し、評価や指導を受け、経営改善と法令順守に取り組んだ。
- 法人経営委員会と事業所経営会議、施設長会議で月次決算管理を徹底した。医療は事業収支予算を達成し、依然として課題は多いものの着実な改善が見られた。しかし、全事業所で施設の老朽化に伴う修繕と諸物価高騰に伴う経費は増加した。
- 各施設、事業に寄せられるご意見や苦情は、各施設のサービス向上委員会や事故対策委員会が検証や対応、再発防止策を作成、周知し、対応結果を各施設で掲示した。
3.仲間づくり:地域住民や団体と共感による協働の輪を広げる。
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地域に仕える活動を継続する。
- ①地域で医療・福祉を行えることに感謝して働きを継続し、地域に仕える。 マイホーム新川 開設30周年 さんいく保育園有明 開設10周年
- ②施設や事業が地域交流や人々の居場所となるよう、ボランティア活動を支援する。
- ③指定管理事業を継続し、行政と連携して地域を支援する。
- ④国際活動委員会を中心に国籍や人種を超えた地域活動を支援する。
- 地域のお祭りやイベント、防災・消防訓練等への参加、市区町村や医療機関・福祉施設・学校・金融機関等での医療や福祉に関する講座や相談活動を行った。
- さんいく保育園有明の開設10周年記念公演会を園児により行い、利用者や地域への感謝を伝え、利用と支援の継続をお願いした。
- 東京都墨田区特別養護老人ホームである「はなみずきホーム」と「たちばなホーム」の指定管理受託を2027年まで更新した。
- 墨田区との連携による「すみだ介護の日本語教室」の継続実施や、介護を学ぶ外国籍の留学生支援を東海事業所でも開始し、全事業所で実施、継続した。
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地域支援活動や奉仕活動をしている仲間と連携し、協働する。
- ①地域支援活動や困難な状況にある方々に寄り添う活動を実践する個人や機関、団体、学校、キリスト教団体とも連携を強化し、協働する。
- ②地域に出向き、地域の声が反映される仕組みや方法を検討し、実践する。
- 各事業所、施設が所属する医師会や施設長会議等の職種別会議、地域連携会議等で医療や福祉の情報を共有し、連携を強化した。
- 医療、福祉施設、社会福祉協議会や学校、災害支援ネットワーク、近隣教会等と協働を進め、連携を強化した。
- 学校、企業の求めに応じて地域や施設に職員が出向き、認知症サポーター養成講座や福祉講座、いのちの授業などを実施した。
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ボランティアや寄付等の支援活動の拡大に努める。
- ①賛育会の広報を強化し、ホームページ、SNS、機関誌、チャリティーコンサート等を利用して、事業活動等の情報を発信する。
- ②後援会をはじめ、賛育会の支援の輪を広げるとともに、ボランティア活動の場としての発信を強化し、認知度を高める。
- ③寄付による支援、寄付文化の普及に努める。
- 法人や各施設のホームページや機関誌で、医療・介護・保育サービス、地域支援・ボランティア活動の情報を発信した。
- 賛育会後援会と協力して賛育会病院建て替えのためのチャリティーコンサートを実施し、地域の皆さまや企業にも賛育会への働きを紹介して支援・寄付をいただいた。
- 全施設で地域活動を再開、強化し、地域・学校・企業にボランティアを募り、支援の輪を広げた。
- 広報委員会、国際活動委員会、ファンドレイジング実行チームで賛育会の広報や価値発信、支援依頼について、ハードとソフトの両面で窓口を見直し、寄付と支援を呼び掛けた。











